伝統祭り 生と死

メキシコの先スペイン時代から、原住民は死に対する信仰を持ち続けてきた。それは自然界の周期を構成する生命の二元性として捉えられてきたものだ。

死に対する信仰はカトリック教と融合し、毎年11月1日と2日に行われる「死者の日」の伝統を生み出した。この時期になると、メキシコ人は墓地に行きお花を供えて亡くなった人たちを祝う。家庭では祭壇を設けて、亡くなった最愛の人たちの魂があの世から現世へやって来て家族や住んでいた家、友人を訪ねて何日か過ごすことを願う。

大事なことは多くの人たちが祝うことだ。それは千年以上も続いてきた慣習にちなんだ伝統的そして現代的な民族祭事を絶えさせないよう続けることで、「死者の日」の祭りで異なった複数の文化が一体化することだ。

メキシコの中央部から南部へかけて居住する先住民族にとって、それぞれの部族に伝わる先祖の霊を祭るための行事と習わしは、村落の生活において最も重要な行為として現在まで続く躍動的なものとして生きている。

死者に対して毎年開催される祭りは、先祖との会合だけではなく地域住民との出会いの場であり、多くの家族や集落の交流の場でもある。

「フェリア・デル・アルフェニケ(砂糖菓子祭り)」ではカラフルな砂糖菓子が楽しめる。グアナフアト州のレオン市で1994年から開催されている「死のフェスティバル」の一環として、この祭りはフンダドレス広場にて行われる。色鮮やかなイベントには、砂糖菓子の骸骨や死者などの実に見事な手作り菓子を買いに多くのレオン市民がやって来る。

死者を祝うメキシコの伝統行事に欠かせないのは、レモンやチョコレートで味付けされた色鮮やかなお菓子だ。手でひねって形作ったお菓子には色々な形があり、額に「死者」名を書いた砂糖の頭蓋骨、モーレやパン、エンチラーダ、トルタといったメキシコ料理の形をしたもの、有名人やフルーツ、動物などのミニュチュア版、そしてお決まりの「酔っ払い」や「カトリーナ嬢」の砂糖菓子など。これらのお菓子は、「死者の日」の祭りへ夢と期待に胸を膨らませてやって来る子供たちの心を甘く満たすのだろう。

panteon tumba

                   墓地                                                            お墓

criptas alfeniques

納骨堂                                                       砂糖菓子